• テキストサイズ

【ハイキュー】キミが好き【短編集】

第10章 ホットチョコレート【岩泉】


『ん。あ、今日帰り電車だよな?』



「そうだよー。今駅に向かってる」



『最近また寒くなったけど、風邪よくなった?』



「よくなったって言ってるじゃん~!」



『お前すーぐ嘘つくからな。

あ、ちょっと待ってて』



「はーい?」





待てって言われたからスマホはそのまま耳にあてて


駅に向かってひとり歩く。





あーーーー

でもほんと寒いな。



今さらだけどやっぱり

地元で着てたみたいな、


もっと防寒できるようなコート

というかダウンを新調しようかなぁ。



ただ、電車だとちょっと暑すぎるんだよねぇ。





だから毎年見送る防寒着



だけど今年は一段と寒い気がする。





そして、ひゅうっと通り過ぎた北風に

思わず肩をすくめる。





宮城の、体の芯から冷えていく


あの冷たさを思い出す。
/ 73ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp