いつかまた、キミと一緒に【文豪ストレイドッグス/長編】
第7章 或る爆弾
「……いやいや!こんな無茶で物騒な職場僕無理ですよっ!!」
「おや。君は無理と云うなら強制は出来ないね。となると君が住んでる社員寮引き払わないと。あと、寮の食費と電話の払いもあるけど……大丈夫?」
入社試験があんなのじゃ物騒すぎる!
と拒否した敦だったけど
太宰の言葉を聞いて
ぽろっと涙を流した
「選択肢無いじゃあいですかぁぁぁぁ!」
これが、
中島敦が探偵社に入る事になった
始まりである。
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「勤め人」
「違う」
「研究職」
「違う」
「工場労働者」
「違う」
「作家」
「違う」
「役者」
「違うけど…役者は照れるねぇ」
『……え、何のクイズ大会⁇』
敦の入社が決まった後
皆で社と同じビルにある
喫茶店にやってきていた
爆弾魔の役をやっていた谷崎潤一郎
人質役だった妹のナオミ、
そして国木田と太宰と敦の5人だ
そこで皆の前職が何なのか
敦が当てようとしているところで
沙羅が喫茶店に入って来た
「私達探偵社員の前職を当てるクイズをしていた所だよ」
「太宰、本当は浪人か無宿人の類だろう?」
一向に当たらない太宰の前職、
横に居た国木田が口を挟んだ
「違うよ。この件で、私は嘘をつかない。ね?沙羅」
「沙羅?」
何故か太宰が同意を求めた
沙羅に視線が集まる
『まぁ、嘘つく必要もないぐらい当たらないよねぇあれは』
そう言いながら沙羅は
太宰の隣に座った
「太宰の前職を知っているのか?」
「沙羅と私は同じ場所にいたのだよ。」
「「ええっ!?」」