いつかまた、キミと一緒に【文豪ストレイドッグス/長編】
第1章 黒の時代
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「…安吾については」
『武器庫の暗証番号は、安吾によってもたらされたものだって事がほぼ確定した。』
あれからいくつかの証拠と照らし合わせ
隅々まで調べていった結果、
「安吾は組織を裏切ったのか」
「そう考えると、全ての辻褄が合う。」
1つの仮説に辿り着いた。
いや、もはや仮説というより
真実なのかもしれない。
とその時、
突然太宰の携帯電話が鳴った
「私だよ。………………了解した」
と言って携帯電話を耳に当てた太宰。
織田作と沙羅は
黙って太宰を見守っていると
「ネズミが罠にかかった。」
電話を終えた太宰がそう言って
織田作と沙羅の方へ視線を戻し
ニヤリと不穏な笑みを浮かべた。