• テキストサイズ

いつかまた、キミと一緒に【文豪ストレイドッグス/長編】

第7章 或る爆弾




すると、突然
太宰と国木田と沙羅が
バッと何か構える素振りを見せると

敦の目の前で無言のじゃんけんが始まった


『やった勝った〜!』


先ず最初に沙羅が勝ち、


「ふふ」


次に太宰が勝利した

太宰はにたぁと国木田に笑みを向けると
国木田は悔しそうにしながら
爆弾魔の方へ歩いて行った



「おい。落ち着け少年」


「来るなァ!吹き飛ばすよ!」



突然向かって来た国木田を
警戒するように
爆弾のスイッチに手をかけた爆弾魔

爆弾魔は国木田の名前も能力も
知っているようで
思うように身動きが取れなくなる



「まずいねこれは。探偵社に私怨を持つだけあって社員の顔と名前を調べてる。」


『社員の私と治が行っても余計警戒されるだけだね…』


「…さて、どうしたものか」



ここで、太宰と敦の目線が合った

そして太宰は敦に向かって
笑顔を向けた

何か企んでいる時の笑顔を



「えっ…」



その笑顔を見て敦は、
瞬間的に嫌な予感を察知した


「社員が行けば犯人を刺激する…となれば無関係で面の割れてない君が行くしかない」


「むむ無理ですよそんなの!第一どうやって」


『犯人の気を逸らせてくれれば後は私達がやるから』


「そうだね~君なら落伍者の演技でもして気を引いてはいかがかな?信用し給え、この程度の揉め事武装探偵社にとっては朝飯前だよ」



/ 94ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp