• テキストサイズ

いつかまた、キミと一緒に【文豪ストレイドッグス/長編】

第6章 人生万事塞翁が虎。/ 闇と光





『全く…何かあったら取り敢えず銃を構える、みたいなのホント嫌いなんだよねぇ…これが一般人だったら大迷惑だよ』


沙羅は
銃なんて視界に入っていないかのように
堂々と前へ歩み寄る。


「一般人だったら…という事は、貴方は一般人ではないのですか?」


沙羅が黒服集団に近寄ると
集団の中心から1人の金髪の女性が
銃を構えたまま一歩前へ進んだ


『まー…一般人だったらまずパニックになるよね』


銃を向けられても
全く動揺を見せない沙羅。


「………貴方は、もしや_________」


それを見ていた集団の中にいた銀髪の男が
何かを言いかけた時、



「銃を下ろせ」



と、集団の後方から
1人の男が中央へ歩いて来た


「芥川先輩!?でも、何故…?」


彼の名は、芥川龍之介

そして、この場にいる黒服の集団は
ポートマフィア、黒蜥蜴

芥川に銃を下ろすよう言われ、
金髪の女性は構えていた銃をゆっくり下ろした



「その人に目的も無く攻撃するな。この人数で対抗したところで一瞬で殺られるだけだ。」



らしくもない芥川の発言に、
マフィアの面々は少し困惑しているようだった



『ふふ、久しぶりだね。龍君』


「…こんな場所に1人で、何をしていたのですか」


『別に何も?…只、一つ忠告しようと思って』



芥川の事を龍君と呼び、
見知らぬ相手に敬語を使っている、

とても異様な光景に
ポートマフィア一同は
ただ黙って会話を聞いていた


「忠告…?」


/ 94ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp