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いつかまた、キミと一緒に【文豪ストレイドッグス/長編】

第5章 私が選ぶ場所





___________あれから、四年。





______________________
_________




________一杯の茶漬け


梅干しに刻み海苔、それに夕食の残りの鶏肉

それを熱い白湯に受かべ
塩昆布と一緒にかきこむ

旨かったなぁ孤児院の台所で
人目を忍んで食った夜の茶漬け

ていうか



「腹減って死ぬ…………………」



川のそばで、
今すぐにでも倒れそうな 1人の少年が
フラフラと立っていた。


彼の名前は中島敦、
故あって餓死寸前である。

孤児院を追い出され
食べる物、寝るところもなく
かといって盗みをはたらく度胸もなく
過ごしていた結果

今この状況に至る。



生きたければ盗むか奪うしかない

生きるために
次通りかかった奴を襲い、


財布を奪う!!!



そう決心した彼は
何処からか人の気配を感じて
川の方に視線を向けると

一瞬思考が停止した





川から逆さにはみ出る人の足。





じっと見ていれば
トプンッと川の中に沈んでいった




「これは…ノーカンで………」


見て見ぬ振りをしよう。
そう決めた矢先
烏が一斉に川の方に飛んできて


「ええい!」


見て見ぬ振りをする事はできず、
思わず川に飛び込んで
先程目にした足の主を川から引き上げた。



敦が引き上げたその男は
ガバッと起き上がると


「あんた川に流されてて…大丈夫?」


「_________助かったか…………………ちぇっ」


なんとも不愉快そうに呟いた


そして敦の心情はこうである、
「ちぇっ」つったかこの人!?


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