• テキストサイズ

いつかまた、キミと一緒に【文豪ストレイドッグス/長編】

第1章 黒の時代





「ねえ安吾。その鞄の中に、カメラあった?」


「ええ、仕事用ですが」



太宰治にそう訊かれ、
グラスを見つめたままそう答える安吾は



「写真撮ろうよ。記念にさ」



返ってきた返事に
不思議な顔で太宰の方を見た




「記念?」


「なんの記念だ?」



同じく、隣にいた織田作之助も
そう問いかける



「ここに4人が集まった記念。」



『それ、いつものことじゃん。まあでもたまには良いかもね!』




そう言って笑い合う
ポートマフィア幹部の太宰と
その凖幹部の夢月沙羅。

それを見た安吾は
カメラを取り出そうと鞄に手を伸ばした




「幹部殿の仰せのままに」



「かっこよく撮ってよー?このアングルが男前に撮れる」



『じゃー私の事もカッコよく撮ってね!』




太宰と織田作の写真を1枚撮った後
沙羅を撮ろうとカメラを向けると
笑顔で安吾の方を向く沙羅がいた。





「……可愛く、ではなく?」



『うん。カッコよく!』



「沙羅をカッコよく撮るのは難しいんじゃない〜?だって沙羅はどこから見ても可愛いからね」



『ちょっと治、それ褒めてるの?貶してるの?』












こんな会話が、ずっと続けばいい




この時間が、ずっと________







/ 94ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp