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いつかまた、キミと一緒に【文豪ストレイドッグス/長編】

第2章 戻れない場所


−No side−


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「目覚めたかい、織田作」

『気分は、大丈夫?』


織田作は病室で目を覚ますと
ベットのすぐ横の椅子に
太宰と沙羅が座っていた


「無効五十年の二日酔いをまとめて受け取っている気分だ。お前達に云われた場所で、安吾に会った」


ミミックのアジトへ向かい
爆破から安吾を救け出した織田作は
毒でアジトの近くに
そのまま倒れてしまっていたのだ


「やはり安吾はあの場所にいたのだね」


予想通りだった為特に驚く訳でもなく
淡々と言葉を続け、
沙羅はその会話に無言で耳を傾けている


「ああ。黒ずくめの兵士達と闇に消えた」

「差し当たり、黒の特殊部隊といったところだね。どうやら起こっている現象は二つに分けられるようだ」

「奴等とミミックは別組織なのか?」

「別だよ」

「ただ、黒の特殊部隊の方は当面無視していい。やはり危険なのはミミックだ。市内で起きている抗争に、芥川君を始めとする武闘派構成員が対抗してはいるけれど、こちらは敵の長が使う異能力さえ判っていないんだ。分が悪い」



夕日が差し込む薄暗い病室で
太宰と織田作の声が重く響く



「その芥川という男は、確かお前達の部下だったな。かなり攻撃的な異能力を持っていると聞いたが」


「彼は鞘のない刀剣だよ。遠からずマフィア最強の異能力者になるだろう。でも今は誰かが刃の仕舞い方を教えなくちゃならない。………話がそれたね。今朝、五大幹部会が招集されてポートマフィアの全戦力をもってミミックを迎撃することが決定された。ついさっき、芥川君を含む私と沙羅の部下達が奇襲を受け、今も美術館で抗争を…」


太宰が言葉を言い終わる前に
織田作は銃を手に取り
ベットから降りようとした

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