第4章 呪いのせい⦅虎杖悠仁⦆
ニッと笑う虎杖に、伏黒は何かを察知し「戻るぞ 」と に声をかけた。
『でも』
虎杖を心配する を玄関まで誘導する伏黒だったが、 は伏黒を見て言った。
『…もう少しだけ悠仁と 話しちゃダメ?』
「…はぁ。⦅ の体が ⦆ どうなっても知らねぇぞ」
ため息をついて伏黒は を虎杖の部屋に残し、出ていった。
「あれ? 戻らなかったの?」
部屋から出ていかない に、虎杖は聞いた。
『悠仁のこと心配なんだもん』
虎杖のベッドまで戻り、 は近くの椅子に腰掛けた。
「ありがとな、でもホントに大丈夫だから」
優しく笑い の髪を撫でる虎杖の大きな手に、 も つられて笑った。
⦅ ぁー…、もぅ可愛いなぁ…。頑張れ俺の理性 ⦆
笑顔の裏で理性と本能が葛藤する虎杖の左頬から ケヒッ と笑い声がした。
『宿儺?』
「愉快愉快。小僧、お前のその ちっぽけな理性と、しょうもない呪い。どちらが勝つ事やら」
ケヒヒ、と宿儺が笑った。
「俺が勝つ。 のこと傷つけたくねぇし」
「ほぅ、なら懸けようではないか。俺は呪いが勝つ。断言する、お前は理性に負けて を抱き潰す」
『?!/// ⦅淫呪ってそういう意味かっ//⦆ 』
宿儺の言葉を聞き、 は顔を真っ赤にした。
そして 宿儺は に声をかけた。
「女のお前には分からないだろうから教えてやろう。小僧は今、 に触れたい衝動を我慢している。それは それは ちっぽけな理性でな」