第4章 呪いのせい⦅虎杖悠仁⦆
五条から虎杖の事を聞いた は、急いで虎杖の部屋へ向かった。
『悠仁ッ!』
バンッ!と扉を開けた を、虎杖と伏黒が見た。
「 ??」
「虎杖、お前 呼んだのか?」
伏黒が虎杖に問えば、「こんな状態で呼ぶワケないでしょーが!」と虎杖が答えた。
「……五条先生か…」
伏黒は はぁ、と ため息をついた。
『悠仁、大丈夫なの?』
心配そうに虎杖へ近づく に、伏黒は「あまり虎杖に近づくな」と言った。
『どうして? やっぱりどこかケガでもしてるの??』
伏黒に聞くが、伏黒は言いにくそうに から視線を外した。
首を傾げ、虎杖を見ると虎杖は頬を ぽりぽり と指で掻きながら苦笑している。
『ねぇ、どぅしたの??』
伏黒と虎杖を交互に見る に、虎杖が口を開いた。
「…あー…。えっとね、淫呪にかかっちゃったみたい」
『??』
頭に【?マーク】を浮かべる。
『宿儺でも解呪できない呪いなの?』
虎杖の左頬にむかって問いかけると、にゅっ と宿儺が眼と口を出した。
「俺にかかれば、その程度の呪いすぐ解けるわ」
『じゃあ解いて』
「断る」
宿儺はそれだけ言って左頬から消えてしまった。
『宿儺のケチっ!』
頬を膨らませる に、虎杖は苦笑した。
「伏黒も も ありがとな。俺は大丈夫だから、部屋戻ってくれ」