第4章 呪いのせい⦅虎杖悠仁⦆
「は~い、みんな お疲れサマンサ~」
ゼーゼー肩で息をしている釘崎と 、少し呼吸を乱しながら汗を拭く伏黒に、体力にまだまだ余裕がありそうな虎杖。
「今回のは結構ハードな方だったと思うんだけど、やっぱ悠仁は体力オバケだね♪」
五条は にこにこしながら そう言い、「先生、俺のことディスってるの?!」と虎杖はショックを受けた。
「もぅ無理! 疲れた!! シャワー浴びたい!」
そう叫ぶ釘崎に、
「今日の授業はこれで終わりだから解散でいいよ♪」
と五条は言った。
それぞれシャワーを浴びに解散した。
女子寮への移動中、釘崎は「虎杖の体力は化け物ね」と言った。
『ホント、そーだね』
苦笑する に、釘崎は ニッ と笑って続けた。
「イロイロ♡ 大変だと思うけど、ガンバってね♡」
ププ、とそう言う釘崎の言葉の意味を理解し、 は顔を赤くして『もぅ!何言ってんの?!』と言った。
虎杖と付き合いはじめ、そろそろ半年が経つ。
初めの頃こそ唇が触れるだけのキスだったが、最近では虎杖の方から舌を入れられる事も増えていた。
深いキスをした後の虎杖の眼は まるで、獲物を前に舌舐りしている肉食動物のような妖艶さがあった。
そのため、 も心の準備をしているつもりだったが、なかなか次のステップに踏み出すきっかけがなかったのだ。
そんな矢先。
虎杖と伏黒で任務に出掛けた先で、伏黒をかばった虎杖が呪いを受けてしまった。