第3章 忘れさせてあげる⦅七海⦆
ある日、五条は七海と が並んで高専から出ていくのを見た。
ただの同行任務だと思ったが、七海の表情はどこか柔らかく、2人の関係が変化した事を想像させた。
「………………」
☆ ☆ ☆
報告書を提出に来た の姿を見つけた五条が声をかけた。
「 ♪」
『五条センパイ、お疲れ様です』
「最近ご機嫌そうだね♪」
五条はいつも通り に声をかけ、核心に触れた。
「……七海と何かあった?」
『ふふ、まぁ♪』
ニコニコと五条の質問に答える 。
並んで歩いていた五条は足を止めると、 は首を傾げて五条を見た。
『五条センパイ?』
「…何で七海なんだよ」
『センパイ? 小さくて聞こえない。何??』
は五条に近づきながら そう聞くと、五条は の腕を掴んだ。
「七海なんてやめて僕にしない?」
『なんの事?』
「七海が居ない間も僕は ずっと近くで を見てきた…。
何で七海なんだよ…!」
腕を掴んだ手に力が入る。
『ッ! センパイ?』
「…ねぇ、七海とはもうシたの?」
サングラス越しに をじっと見つめて そう聞くと、 は顔を赤くした。
『?!///』
「⦅ …シたんだ…… ⦆ ……七海との相性はどうだった?
気持ち良くしてくれた?」
口角を上げながら五条は片方の手を の腰に回し、引き寄せながら聞いた。
「大事にし過ぎたみたいだねぇ」
『??』