第2章 目隠し⦅五条⦆
目的地のないデートをする予定だった と五条だったが、待ち合わせ場所から そのまま五条の部屋に行く事になった。
「 、お仕置きの時間だよ♪」
目隠しを外し、蒼く透き通った瞳で を見て そう言う五条。
『…何するの?;』
五条との距離を保ちながら、 は聞いた。
五条は ニコリ と笑って自分の目隠しを指差した。
『??』
「め・か・く・し♡」
『可愛くないし!; ヤダ! 目隠しなんてしないよ!』
目隠しをしてても平気で動ける五条が不思議だった は、過去に一度だけ五条に目隠しを借りた事があるのだが、五条の目隠しはホントに真っ暗なのだ。
真っ暗。
視界ゼロ。
特殊な布なのか呪力を感じる事も出来ないのだ。
ジリジリと迫ってくる五条に、同じだけ後退りする 。
とうとう壁に追い込まれ、逃げ場が無くなると五条は の手を取った。
「怖くないよ♡
きっと気持ち良くなるから」
耳元でいつもより低く心地よい声でささやかれた。
「気持ち良くなりたいでしょ?」
五条が そう問いかければ、まるで媚薬のように は顔を赤くして下を向いた。
「沈黙は肯定と受け止めるよ」
指を絡め、下を向く の顎をクイと持ち上げキスをする。
身長差があるため、五条は腰を曲げるような形になった。
閉じていた唇に五条の舌が そっと触れる。
合図のように は少しだけ口を開けると、五条は口角を上げ の口内に侵入してくる。