君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第202章 202
「何とか時間縫って、MOPは応援に行くよ。席取ってもずっといられないから裏側での応援になっちゃうけど」
「忙しいんだから無理しなくていいのに」
「TRIGGERが戦う姿を応援したいの。絶対見に行く!」
「IDOLiSH7と優勝を争うことになっても?」
「そりゃ、IDOLiSH7も私の大事で大好きな人達だよ?私自身も同じ事務所だし。でも…やっぱり、TRIGGERを応援したい。龍くんと、天と、楽を応援したい」
力強く頷くに、龍之介たちは食事を取る手を止めてを見る。
「…」
「が応援してくれるってんなら何が何でも優勝しねぇとな」
「ありがとう、。すっごく嬉しいよ!」
そっと頭を撫で微笑む龍之介に、天と楽も続いての頭を撫でる。
「俺たちが優勝したら、盛大に祝ってくれよ?」
「ふふ、勿論。期待しててね?」
頷き微笑むはふと隣の龍之介を見上げる。
その視線に気づいた龍之介は軽く首を傾げての頬を撫でた。
「ご飯食べたらシャワー浴びようね」
「…寝癖すごい?」
「「「すごい」」」
「俺そんな寝相悪い?」
「気になったことは無いけど…猫っ毛だからねぇ、龍くん」
ふわふわ
と言いながらは龍之介の頭に触れ髪をもしゃもしゃと指に絡めるように撫でる。
「なんて顔してんだ龍…」
「え?」
「にワシャワシャされてすっごくにやけてる」
「でれでれしやがって」
「龍くん幸せそうで私も幸せっ」
頭を撫でられ、口付けまで送られ、龍之介の機嫌は最高潮である。
「」
「なぁに?」
「愛してる」
「私も愛してる!さ、ご飯食べちゃってー!今日は打合せだけ?」
「スタジオ借りれたから、MOPに向けて軽くレッスンもしようと思ってるよ」
「気合い充分。頑張ってね」
「ん。ありがとう」
「お前ら…」
「いちゃつき過ぎだよ。朝っぱらから僕たちは何を見せられてるの?」
とっくに食事を終えた楽と天。
食後のコーヒーを傾けながらもため息である。
「いつものことなんだけどよ」
「ごめーん」
「僕たちも頑張るんだけど?」
天の言葉にはにぱりと微笑み立ち上がり、天と楽の座る椅子の間に膝をつき、二人に交互に抱き着く。