• テキストサイズ

君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第202章 202




「天と楽も頑張ってーっ」
「あー…可愛い…龍ずりぃ」
「何でこんな可愛いの…龍ずるい」
「ずるいと言われても…」
「龍くんはずるしてないもん。私が先に好きになったんだもん」
「どうかなぁ…俺が先かも」

くすくすと笑う龍之介にが自らの席に戻れば、身体ごと隣の龍之介に向く。

「じゃあ、好きになった瞬間せーので言おう」
「うん、いいよ。じゃあ、せーのっ」
「「初めて握手した時」」

互いを指さし、ぴったりと声を揃えた二人は、互いの言葉に目を見開き、そして何とも言えないような幸せそうな表情を浮かべた。

「そこまで一緒か」
「最初から誰も入る隙なんか無かったってことだね」

楽も天も、苦笑交じりに、けれどやはりとでも言ったように納得したような表情を浮かべ頷く。
いつまでも息がぴったりの二人。そんな彼らに付け入る隙がないことは誰もが分かっている。
何度か綻ばそうとした動きはあったが、綻ぶどころかより強固な絆を紡いでいるのがと龍之介である。

「お前ら、最強だな」
「えー?そう?」
「最強かはわからないけど…誰よりもを愛してるって自信はハッキリあるよ」
「龍くん…愛してる」
「俺も愛してる」

そっとの肩を抱き寄せ額に口付ければ、こっちー、と唇を撫でられる。
その擽ったさと愛らしさに小さく笑い、そっと口付けを贈る。

「どうしよ」
「ん?」
「離れ難くなってきちゃった」
「一緒に行く?」
「…行きたい…でも、MOPの話はお楽しみに取っておきたい。でも龍くんと一緒にいたいー。いたいのー」
「あはは、わがまま」
「ごめん」
「そこが可愛い」
「龍くん…ぎゅー」

ひしっと抱き合うと龍之介に、天と楽は顔を見合わせ溜息。

「」
「ん?」
「ダンス練習付き合って」
「え?え?!いいの?!」
「ならすぐ完コピしてくれるでしょ?」

にっこりと微笑む天のその笑みに、は冷や汗を一垂らし。
これは、相当、踊らされる。
それでも

「楽しみ!スタジオどこ?絶対行くー!」

龍之介と
天と
楽と
一緒に過ごせるのなら何のその。
至極嬉しそうに満面の笑みを浮かべるであった。

/ 1123ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp