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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第201章 201




ほぼほぼ24時間プレッシャーと戦いながら大役を果たしたへのご褒美である。

「帰る?」
「もーちょっと、ぎゅってして」

身体は疲れている。
けれど、欲張りな心はまだこの温もりに包まれていたい。
そんなの気持ちを最大限理解している龍之介はくすくす笑いを抱きしめる腕にそっと力を込める。

「幸せ」
「うん、俺も」
「龍くん」
「ん?ん…」

名前を呼んで、見つめられた瞳に自らが映る幸せをかみしめながら口付ける。
何度も啄むように口付け合えば、互いが溶け合う感覚に陥る。

「幸せ?」
「凄く。でも、もう少し」
「甘えん坊」

再度の口付けを強請るにくすくすと笑いながら、もう一度口付ける。

「どう?」
「あとちょっと」
「あと一回。続きは帰ってから、ね?」
「はぁい。…大好きっ」

背伸びをし、嬉しそうな笑みで抱き着いてくるの背に腕を回し、そっと口付ければ、満足そうな笑い声が漏れる。

「可愛い。さ、天と楽が待ってるからそろそろ帰ろう」
「うん!早くネックレス返さなきゃだしね」
「結構見えてたけど、大丈夫だった?」
「言いたくても言えない状況だったろうなぁ…バックステージはバッタバタだったし。ラビッターはまだ確認してないけどどうだろう…」

軽く首を傾げながら龍之介が開けたドアから助手席へと乗り込む。

「ありがと」
「どういたしまして。閉めるよ?」

ドアが閉まり、運転席側から龍之介が乗り込めば、二人でのスマホを覗き込む。

「うーん…」

のネックレス見たことある!
天と楽がいつも着けてるのに似てない?
何で龍のネックレスはないの?
いつも着けてるこの指輪、やっぱり龍之介さんとお揃いなんじゃ…
龍も最近付けてるよね

「バレたね」
「これは確定しちゃったかな」

ちゃんと付き合ってるとしたら、やっぱりTRIGGERは何にも悪くないんだよ!
TRIGGERを陥れる何かがあったとしか思えない
TRIGGERがテレビから突然消えたのおかしいもんね!
メモリアルソングのランキングも途中辺だったし…
アイナナとがTRIGGER歌ったんだから、やっぱりTRIGGERも龍も、何もしてなんだよね?
TRIGGER信じててよかった

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