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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第195章 195




「TRIGGERも、一緒にステージに立つはずだったのに…」
「…チケットは送ったんでしょ?」
「はい、Re:valeさんから。でも、来ないと思います。まだ、TRIGGERはみんなが認識してるから、もし会場にいることが知られたら、視線がステージ上の演者じゃなくてTRIGGERに向いてしまう。そうなることは、TRIGGERも望んでないはずです」

のその言葉に、今度は万理が頷く。

「そうだね。さすが、TRIGGERの嫁」
「それ言ってるの、万理さんと姉鷺さんだけですからね」

くすくす笑っていれば、車はマンションへと辿り着く。
車を降り、一礼し万理を見送れば後ろから声を掛けられた。

「」
「龍くん!ただいまっ」
「おかえり。お疲れ様」

どうやら迎えに降りてきてくれた様子の龍之介は、に近づきそのまま抱き締める。

「?どうしたの?」
「うん?ちょっと…が恋しかった」

そんな龍之介に嬉しそうに笑いを零し、はそのまま抱き着く。

「私も会いたかった」

先日の喧嘩から仲直りした二人は、より仲睦まじくなり、更に片時も離れがたくなってしまっていた。
とはいえ、は相変わらずのハードスケジュールであり、共にいられないのがネックだが、その分会える時間はこうして寄り添い合っている。

「さ、部屋行こっか」
「ん。行こ」
「龍、」
「マンションの敷地内とは言え、堂々といちゃつくなっての」
「天!楽!ただいま!」

後ろから声を掛けられ振り向けば、苦笑交じりに立っている天と楽。

「あれ、二人もの迎え来たの?」
「ビールないことに天が気付いてよ。買って来いって言ったら…」
「僕未成年だから買えないじゃない。だから、楽に頼んだんだけど」
「ならにデザートでも買ってくかっつったら僕も行くって言いだしたんだよ」
「デザート…ありがとーっ。あ、コンビニ?ならみんなで一緒に行こうよ」

にこりと微笑むに、三人は顔を見合わせる。

「疲れてるでしょ、」
「大丈夫だよー」
「仕事の後千さんとこ行って話し合いしたんだろ?」
「うん。みんなはまだいるかもだけど、私は早めにおいとましたし、大丈夫大丈夫」

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