君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第195章 195
にぱりと微笑むの笑顔に負け、ならばと四人連れたって近くのコンビニへ。
「何しよっかなー…」
「、これ新商品だって」
「え、美味しそうー」
右側に龍之介、左側に天。
それぞれと腕を組み、デザートコーナーで目を輝かす。
店内中の視線を独り占めである。
「うーん。悩むなぁ…こっちかなぁ…こっちもいいなぁ…」
「二つ買えばいいんじゃない?」
「そんなに食べられないよぉ」
「じゃあ、俺と半分こしよ?」
「いいの?」
龍之介を見上げ首を傾げるに、微笑みながら頷けば嬉しそうに商品を二つ取り、龍之介の持つかごにそっと入れる。
丁度ビールを両手に戻って来た楽もまた、それをかごに入れた。
「こんなもんか?」
「うん。そうだね」
「久しぶりにコンビニ入ると楽しいなぁ」
くすくす笑いながら四人でレジに向かい会計。
「、財布出さなくていいから」
「俺が払うよ」
「僕が払うから良いよ」
「俺が出すっての」
「せめてデザート分くらい出すー!」
レジ前で誰が会計するか揉めだす四人。
他に客が少ない故にまだ良いが、大変迷惑である。
「じゃあ割り勘!ひとまず私が出しとくから」
「「「ダメ」」」
「が出したら後からお金頑として受け取らないじゃない」
「魂胆分かってるからな」
「俺たちも仕事少しずつあるから大丈夫」
バレバレである。
そんなわけでここは取り敢えず楽が出すことになり、一同コンビニを後にした。
「さ、帰って飯だな」
「今日のご飯なーに?」
「手巻き寿司」
「やったー!お魚お魚」
至極嬉しそうに微笑むをほっこりと眺めながら、四人は並んでマンションへと戻っていくのであった。
「魚にして正解だったでしょ?」
「アイツ肉より魚派だったな」
「何でも美味しそうに食べてくれるから、準備のし甲斐あるよね」
そんな会話が繰り広げられたことは、手巻きずしに浮かれたの耳には届かなかったのであった。