第195章 １９５

「有難いことに。ですが、私はTRIGGERの応援の方に回りたいので、これ以上のランクインは望んでません。ランクインしても…MOPに出演できるスケジュールでは…無い…」

がくりと項垂れるに、皆一様に頷く。
ブラホワのみならず、本業の女優の方でもいくつかの賞にノミネートされているは、年末はすでに分単位のスケジュールとなっている。
休む暇もないとはこのことであった。

「その分、お正月は休みなんだよね、ちゃん」
「うん。だから龍くんと沖縄行くの」

ガタタタッ！！
と、の一言に全員が立ち上がる。
と、の沖縄行きを知っている万理と紡がきょとんと首を傾げれば、大和が口を開いた。

「け、結婚の挨拶…？」
「いえ。まだそういう話は…え、結婚していいですか？」
「「「「「「だめっ！！」」」」」」
「アイナナのみんなちゃん大好きだねぇ」
「百さんは、が結婚していいんですか？」
「ダメに決まってるでしょ！俺を倒してからっ！」
「わぁ。龍くん大変だぁ…」

くすくす笑いながら呟くは、そのまま小さく息をつく。

「とにかく、FriendsDayでツクモが何かしてくる可能性がないと言い切れない以上、私はほぼ万理さんにビッタリくっ付かせていただくので、百さん、千さん、妬かないでくださいね」
「をがっちりガードさせてもらうから、宜しくね」

妬かないよ、とそれぞれのテンションで返され、はくすくす笑う。
その後も話し合いは続き、まったりトークに入ったころに翌朝も現場入りの早いは席を辞し、万理と共に帰りの車に乗り込んだ。

「は夜中出演は出来ないから、ホテルに宿泊なわけだけど…俺はその間もスタジオにいないといけないんだよね」
「はい、でも部屋入ってしまえば安心ですし、環と陸と一織がいるんで、大丈夫です」
「そうだね。彼らと一緒なら安心だ。本番もRe:valeの二人のサポートだし…大丈夫かな」

万理の言葉に一度頷き、は小さく息をつく。

「ただただ、皆と一緒に番組を作って、視聴者やファンのみんなを楽しませられたらって…思ってたのに…」
「うん…そうだね」