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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第192章 192




やがて曲の披露が終わり、盛大な拍手と歓声が会場を包んだのが聞こえれば、またねー!と手を振るRe:valeの後ろでTRIGGERが一礼しているのが見えた。
そのまま無事に中継が終われば、カメラはを抜いていた。

『、泣き過ぎ』
『だって…だって…Re:valeさんもTRIGGERもかっこよすぎだよぉぉぉ。もぉ…』

呟きながら、は口元に当てていたマイクを隣に立っていた一織に一旦預け、大きく息を吸って口元に今度は手を当てた。

「TRIGGER大好きーーーーーーっ!!!」

マイクを通していないから、どこまで聞こえるかはわからない。
けれど、どうしても言いたかった。
しかし、女優兼歌手の声量は大したもので、客席にの声はしっかり通っていったらしい。
のクソデカ感情がこもった声援に応えるように、わぁっ!と客席から歓声と拍手が返って来た。
まだ、皆TRIGGERが大好きなのだと、まだまだ、TRIGGERを求めているのだという、彼らの、彼女たちの声のように聞こえた。

『えへへ、ありがとう。みんなのことも大好きっ!』

そう言ってウィンクしながら客席に微笑めばさらに大きな歓声に包まれる。
その後は特に混乱もなく、一同無事に生放送を終えることが出来た。

「Re:valeさんもやるけど、お前もやったな」

楽屋に戻れば、大和にぽふぽふと頭を撫でられはにこりと微笑む。

「中継切れなかったってことは、プロデューサーか誰か、上の人が許したってことでしょ?だから、乗っかったの。TRIGGERのことをRe:valeも、IDOLiSH7も、私も応援してるって、ファンの子たちに知らせたかったんだ」

満足げに微笑むに一同頷いていれば、のスマホが鳴る。
画面を見れば相手は龍之介。向こうも出番が終わり一段落したようである。

「もしもーし」
『、ビデオ通話だよ。可愛い顔見せて』
「あや。はーい!龍くん…、カッコ良かった。超カッコ良かった!」
『あはは、ありがとう。出番来るまで、のことテレビで見てたよ。もすっごく可愛かった!天、楽』

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