• テキストサイズ

君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第191章 191




「そう言って貰えるとこちらも助かります。進行ですが…」

その後も打ち合わせは続き、少々休憩を取ろうという事になった。

「ねーねー、いすみーん」
「なんだよ」
「最近学校行けてる?授業どこまで進んでるか教えてー」
「はぁ?何でそんなこと教えなきゃなんないんだよ。和泉か四葉に聞けよ」
「直近で会ったのいすみんだもん。いいじゃん」

軽く頬を膨らませるに小さくため息をつき、仕方なさげに頷く。
助かる!とはスマホを取り出しメモの準備である。

「まず…」
「うん、あ、まだその辺なんだ。現国は?」
「現国は…」

メモを取りながらはこくこく頷く。

「おい、何で悠は普通に話してるんだ」
「御堂さんは嫌われてますから。亥清さんはクラスメイトですし、警戒が薄いんじゃないですか?」

と悠の様子に虎於がそちらへ向かおうとしたところを、巳波が腕を掴んで止める。

「若者の青春を奪ってはいけませんよ、御堂さん」
「知るかよそんなもん」
「でも、ハルがあんな風に同年代と話してるの新鮮だな」

トウマの言葉にそちらを見れば、何やら楽し気な二人の姿。
時折笑い声が聞こえることから、そこそこ級友としての仲は育まれているらしい。
やがて悠が受けた授業の範囲はこれだけだと告げられれば、は微笑み頷いた。

「ありがとー!いすみん!」
「お前最近全然来てないな」
「うん。先生から出された課題すら環や一織に提出お願いするくらいだよ」
「アイツらより働いてんの?」
「仕事量だと同じくらいかもだけど、撮影現場は拘束時間長いからさ」
「ああ…」

そんな話をしていれば、休憩が終わるとスタッフが戻ってくる。
はもう一度悠に礼を告げ席に戻り、打ち合わせが再開した。

「お疲れ様でした。収録の日よろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いします」

スタッフに一礼し、は微笑み時計を確認する。

「次なんでしたっけ」
「もう一件打ち合わせだね。近くのカフェだから慌てなくていいよ」
「良かった。あんまりお待たせしたくないですもんね。えーと、あ、そうだ…アクセサリーブランドのイメージモデルでしたね」

/ 1123ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp