君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第190章 190※
自ら抱き着いてくるをさらに抱き締め、そっと脇腹を撫でればひくりと震え見上げてくる。
その瞳は龍之介をしっかりと捉え、すでに強請るように愛し気に見上げていた。
「そんな可愛い顔しないで。抑えきれなくなる」
「抑えるのは私の声だけで十分。龍くんは何も抑えなくていいの」
微笑みながら呟くのその言葉に龍之介も笑みを返せば、首筋に唇を落とす。
「あ…」
「たくさん抱いたけど…飽きない?」
「龍くんは飽きちゃったの?」
「ううん、俺は抱く度にが愛しくなる。可愛くて、綺麗で…もっと愛しくなって、また抱きたくなる」
「じゃあ、一緒だ。龍くんが愛しくて大好きで…もっと思いを伝えたいからこうするんだもん」
「一緒だ。嬉しいよ」
「私も、幸せ」
もまた、そっと龍之介の頬を撫で、首筋から胸元へと手のひらを滑らす。
鍛え上げられた胸筋の奥から、大きな鼓動が伝わってくる。
「ドキドキしてる?」
「うん?してるかも。が可愛くて」
「ふふ、私は?ドキドキしてる?」
その問いかけに龍之介はの胸の下あたりに触れ、そして微笑む。
「うん、してる」
「龍くんが大好きすぎて」
「……可愛すぎ」
くすくす笑いながら龍之介は先程触れた胸の下に口付け、軽く吸い上げる。
「っん…」
「キスマーク、怒られない?」
「見えないところに付けるしっかりした彼氏だねって言われてる」
キスマークの存在はスタイリストにバレているらしい。
そこは何やら気恥ずかしいが、付けて怒られないのならば今はそれで良しだ。
「真っ白で綺麗だから…付けたくなっちゃうんだよね」
「お風呂入る時とか…ちょっと照れ臭いけどね」
くすくす笑いながら、もまた龍之介の胸元に吸い付く。
はだけた衣装でも見えにくいぎりぎりのところに付けるのが、の小さな嫉妬心である。
いっそ、見えてしまえばいいと思ったこともあるが、それで龍之介の活動が滞るのはいやだ。
「でも見せたい。龍くんは私のだって…言いたい」
「…俺も、は俺のだって言いたい。見せたい。心から愛してるって世界中に言いふらしたい」
そんな思いも一緒なのだと、二人は顔を見合わせて笑う。