君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第190章 190※
食事を終え、ホテルへ戻った一同。
それぞれの部屋へと戻り、人心地である。
「お風呂入れよっか」
「うん、そうだね」
「流石に湯舟浸かりたいでしょ?」
「うーん、それよりと一緒のほうがいいな」
頬を撫でられ、が見上げれば龍之介は身を屈めてに口付ける。
「ん…龍くん、幸せ…」
「俺も。やっと二人きりになれた」
を抱きしめ、再度口付ければそのまま軽くの唇を啄む。
同じようにが龍之介の唇を軽く啄み吸えば、自然と舌が絡み合った。
「ぁ、ん…りゅ、ふ…」
「ん……」
龍之介がそっと腰を抱き寄せると共に、は背伸びをしながら腕を龍之介の首に回す。
二人の身体が密着し、そっと額を合わせ微笑んだ。
「龍くんのキス…本当に気持ちい…幸せな気持ちになる」
「もっとする?」
「する」
即答のに思わず頬を緩めながら、龍之介はの頬を撫でその薄い唇も撫でる。
「ん…」
敏感なはピクリと反応し、その反応は龍之介の欲を掻きたてる。
「俺以外としたキスでも、こんな風に感じちゃうの?」
「それが…全くなの」
「感じない?」
「うん。楽も、環も、全然。これからも私を敏感にさせるのは、龍くんだけみたい。龍くんからの愛だけに私は反応しちゃうの」
そんな可愛いことを言われてしまった龍之介が止まれるわけがない。
これまでも僅かに燻ぶっていた嫉妬心が、たちどころに消えてしまった。
くしゃりと笑い、を抱きしめる。
「愛してる」
「私も、愛してる」
愛を囁くそれが、二人の夜の始まりの合図。
そっと啄む口付けは徐々に絡み合うものとなり、二人は互いの服を一枚ずつ脱がしながらベッドへと向かう。
「いつもと違ってすぐベッドだね」
「階段上らなくていいもんね」
くすくす笑いながら龍之介はを抱き上げ、そっとベッドへと下ろす。
そのままの腕が首に回り抱き着かれれば、覆いかぶさるように龍之介もベッドへ上がり、華奢な体を抱きしめた。
「強く抱き締めたら折れちゃいそう」
「そんな簡単に折れないから、ぎゅってして」