君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第189章 189
「私、楽屋の外で待ってますね」
微笑み龍之介の頬に背伸びして口付ければ、三人を楽屋へと送り込む。
「」
「はい」
「大神くんから許可出たわよ」
「聞くの早くないですか?!万理さんの返信も!」
「まぁ、良いじゃない。今日の夜ラビスタとラビッターアップしとくわね」
「は、反応が怖い…!」
「も自分のラビスタとかアップしていいわよ?これなんかいいんじゃない?」
そう言って姉鷺がスマホを操作し、のラビチャに一枚の写真を送る。
「…ツーショット…上げれるわけないじゃないですかぁ!!でも待受けにします!」
それはが龍之介に甘え倒している姿を撮ったツーショット。
二人とも、何とも幸せそうで楽しそうな笑顔である。というかデレッデレである。
「冗談よ。さて、晩ご飯良いとこ予約しといたから、楽しみにしてなさいよー」
「え、私も良いんですか?」
「当たり前じゃない」
さも当然とばかりに頷く姉鷺に、はありがとうございます、と一礼である。
「着替え終わりました」
「龍くーんっ」
「ただいま」
「おかえりっ」
楽屋から出てきた龍之介に抱き着き擦り寄れば、なでなでと頭を撫でられる。
「もっとー」
「ん?よしよし、いい子いい子」
甘えるに嬉しそうに微笑みながら、龍之介は撫でる手はそのままに抱き締める。
「いつまでもいちゃついてないで、行くよ」
「あ、ごめん。入り口塞いでた」
苦笑しながら塞いでいた入り口から離れるも、を抱きしめたままである。
そもそもが離れたがらないのだから、仕方ないことなのだが。
「、そろそろ離れなさい」
「はぁい」
天の言葉に龍之介からそっと離れれば、龍之介はくすくす笑いながらの手を取り繋ぐ。
「出待ちいるかな?」
「いるかもね。ここ裏口分かりやすいし」
「んー、じゃあこのまんまじゃダメかぁ」
繋いだ手を見ながらが残念そうに呟けば、龍之介はそっとの頭を撫でる。
「出るまでこのまま。車乗ったらすぐ繋ごう?」
「龍くん…うんっ」
「僕も手繋いであげる」
「俺も」
「の手は二本しかないわよ」
そんな姉鷺のツッコミに笑いながら、一同ホールの裏口から外へ出る。