君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第189章 189
「、お待たせ」
「おかえりなさーい」
ステージでの撮影を終えた三人が楽屋へと戻って来た。
「ラビスタ用のオフショット撮ろうぜ」
「あ、じゃあ私撮ったげるー!楽のスマホ?」
「ああ、任せた」
楽からスマホを受け取り、カメラを起動する。
「あ、楽屋の前で撮った方が良いかな?楽屋の中だとプライベートなとこ出し過ぎになっちゃわない?」
余り裏側を見せることをしないTRIGGER。
のその言葉に、それも確かに、と三人は楽屋を出てドアを閉める。
名札の部分を囲うように立てば、はスマホを携えた。
「はい撮るよー。はい、チーズ!…やっば、最高…楽、これあとで送ってー?」
「ん、すぐ送ってやるな。あ、も写れよ」
「へ?」
「そうだね。今日のゲストだし」
「え?いや、いやいやいやいや!TRIGGERとオフショットとか確実に炎上ものだから!暗殺されちゃうから!!!」
相変わらず物騒な発想のにくすくす笑いながら、龍之介はの頭を撫でる。
「ラビスタやラビッターにアップするかは大神さんの判断に任せるから、俺たちと一緒に写真撮って?」
「そうだね。公にしなくても、と写真撮りたい」
「だな。そんならいいだろ?」
三人の言葉に、は嬉しそうに頷く。
写真を撮りたかったのはも同じである。
「うん!みんなと撮りたい!」
という事でスマホを楽に返し、姉鷺に撮影を任せ、は龍之介の隣に立つ。
が、龍之介がそっと位置を交代させ天と龍之介に挟まれる形になった。
「ゲストだから真ん中」
「恐れ多いよぉ…」
「はい、さっさと撮るわよー」
姉鷺がカメラを構えれば、は龍之介を見上げ微笑んでからカメラを向く。
「あんたほんっと、龍の傍だとより良い笑顔ね」
「へへ、幸せ溢れてますー」
「でれでれ」
「そこも可愛い」
の頭を撫でながら頷く龍之介の手にすり寄るは、子猫のようである。
そんなと龍之介を思わずこっそり写真に収める姉鷺であった。
「さて、こんなもんかしら」
様々なポーズとポジションで写真を撮り終えれば、姉鷺はこくりと頷く。
「さ、着替えて出るわよ」
「はい」