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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第186章 186




「すみません。じゃあ、行ってくるね」
「うん。また後でね!行ってらっしゃい!」
「あ!忘れてた。、これ楽屋パスよ。帰り一緒でしょ?終わったら楽屋まで来てもらって良いかしら?」
「はい!ありがとうございます、姉鷺さん!楽屋の方お邪魔します!」

楽屋パスも受け取り、チケットと共に財布に大切にしまう。
これで忘れ物をすることは無いだろう。

「行ってきます」
「行ってくるね」
「また後でな!」

TRIGGERと姉鷺を大きく手を振って見送り、は部屋へと戻る。

「どきどきーのわーくわくー」

鼻歌混じりに歌いながらメイクを直し、ライブ用の服装へと着替える。

「ふふん、ちゃんとBIGうちわ入るトートも買っちゃったもんねー!タオルもTシャツも入っちゃうもんねー!」

一人、部屋でグッズを広げながらオタ活を楽しんだ後、はそれらを丁寧にかばんにしまって、それを持って出かける。
向かう先は百貨店。
しかし、は一つだけ龍之介に嘘をついた。
百貨店に入ったはコスメ売り場に気を引かれながらも、一つの店舗へ向かう。

「いらっしゃいませ……様」
「お邪魔いたします。えっと…時計を見せて頂きたいんですけど。メンズとレディース両方」
「畏まりました。お席を用意いたしますので、ごゆっくりご覧ください」

そう言って奥まった席に案内されれば、はそっと椅子に腰かける。

「メンズとレディースという事ですが、ペアウォッチなども如何でしょう?レディースのデザインが少し華奢で愛らしいものになっております」
「あ、良いですね。是非見せて頂きたいです」

店員の言葉に頷けば、実物が数点と共にカタログも手渡された。

「プレゼントにお選びになられるのでしょうか?」
「はい。クリスマスプレゼントに。レディースは自分用なんですけど…」
「畏まりました」
「色々あるんだなぁ…素材やデザインも素敵なのがたくさん…」

そう言って散々唸っていれば、一つの時計が目に留まった。

「…これだ」

文字盤が深い青の腕時計。
時計の針は金色で、ベルトは黒い金属ベルトとなっていた。

「こちらでレディースモデルはこちらになりますね」
「色一緒なんですね」

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