君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第184章 184
バスローブはホテルのものがあるが、は自分のを持ってきたらしい。
少したってシャワーの音が聞こえてくれば、龍之介もまた浴室へと入った。
「、俺も入って良い?」
「うん、大丈夫ー?」
服を脱ぎ、シャワーカーテンをゆっくりと開ければ、美しい肢体を晒して頭から湯を浴びている。
どう我慢すればいいんだろうね?などと自らの欲と戦いながら龍之介はそっと湯船に入り後ろからを抱きしめる。
「お待たせ」
「ん…おかえり」
くすくす笑っていればはにこりと微笑み龍之介に振り向いて抱き着く。
龍之介の厚い胸板で、の柔らかい胸がゆるりと潰れるその瞬間がたまらない。
「髪、洗おうか?」
「お願いしまーす」
シャンプーも自宅からミニボトルに詰めて持ってきたようだ。
ちゃんと龍之介の分も持ってきてくれているところがいじらしい。
シャンプーを手に取り、軽く泡立ててからそっと髪を洗い始める。
「ふぃー、きもちーい」
「痒いところない?」
「だいじょぶー」
「はー、流すよー」
あーい、と返事が聞こえ、くすくす笑いながら丁寧に髪を流していく。
「髪伸びたね」
「うん、そろそろ切りたいなぁ…美容院行かないと」
髪を撫でながら呟けば、は龍之介を見上げる。
「そういえば、はどこ行くの?美容院」
「ヘアメイクさんが所属してるとこー。役とかのイメージに合わせて切ってもらうの」
「なるほど。ヘアメイクさんがやってくれるならイメージ違いになることもないね」
「そうそう。安心だよね」
様々な役をこなしてはいるが、清純派からかけ離れた役は未だ少ない。
どんな役でのオファーが来ても、髪が長い方がアレンジのしようがあるという事で、の髪はいつも長めである。
「身体洗うよー」
「私も洗うーっ」
「洗える?いつも俺の手に反応しちゃって…」
「あ、洗えるもん!頑張る!」
頬を膨らませるにくすくす笑い、互いの手にボディソープを取り出す。
「先手必勝ー!」
「ぅわっ!あはは!くすぐったいよっ」
「ふっふっふ、先に洗いだしちゃえばしっかり洗え…んぁ」
「はは、かわい」