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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第184章 184




にこりと微笑み、はフロントへ向かう姉鷺に続く。

「荷物をお願いしていた姉鷺です」
「お預かりしております、キャリーがおひとつ、ボストンバッグがおふたつ。以上で宜しいですか?」
「はい。大丈夫です」

荷物を受け取り、エレベーターに乗り込み、各々部屋へと入り込む。

「ふー、お疲れ様」
「もお疲れ様。お風呂、お湯張る?」
「うん。…ホテルのお風呂って一緒に入れないよねぇ…」
「シャワーが主だもんね。ホテルのお風呂って」
「…一緒にシャワー浴びればいっか」

一緒にはマストらしい。
そんなにくすくす笑っていれば、扉がノックされる。
スコープを覗けば、風呂敷包みを持った楽の姿。

「龍の着替え、持って来たぜ」
「ありがとー」
「全員分ちゃんと包んであってビビった」
「龍くん、こういうとこきちんとしてるからね」

くすくす笑いながら、明日の朝飯何時にする?と問いかけられ、は部屋の中へ声をかける。

「龍くん、朝ごはん何時にする?」
「会場入りが九時だから…七時くらいでどう?」

の声にやってきた龍之介が、後ろからの腹に腕を伸ばし、抱き寄せながら首を傾げる。

「早速いちゃつくなっつーの。天と姉鷺に伝えとくな」
「ありがとう、よろしくね」

楽を見送り、部屋に戻れば龍之介へ着替えを手渡す。

「あ、服掛けとく?」
「そうだね。の服は?」
「かけとくー」

明日に着る服を取り出し、二人並んでクローゼットにかけていく。

「明日それ着るの?」
「うん。龍くんのメンカラワンピース」

体に当てて、どう?と首を傾げれば、何とも嬉しそうな龍之介の笑顔が見える。

「可愛すぎ。すごく似合うよ」
「へへ、ありがと」
「」
「ん?ん…ふふ、愛してる」

龍之介に呼ばれ見上げればそのまま口付けられる。
嬉しそうに微笑めば、ワンピースのかかったハンガーが龍之介の手に渡りクローゼットへかけられた。

「俺も愛してる。さて、シャワー浴びよっか」
「はーい」
「ユニットバスだと二人で脱いだら狭いか…、先浴びてて?」
「そだね。じゃあ、浴びながら待ってる」

頷き、着替えを持って浴室へ向かうを見送り、龍之介は取り敢えず自らも寝巻を準備する。

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