君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第182章 182
そんなに、龍之介もそっか、と微笑んだ。
「さて、まだ着替え終わってないでしょ?あっちに待合あったからそこで待ってるね」
「うん、すぐ行くからね」
「はーい!ゆっくりでいいからね!タクシー手配しときまーす!」
手を振りながら楽屋をで行くを、可愛い可愛いと見送るTRIGGERの面々である。
「さて、五人乗るから…ミニバンタクシーのがいっか」
配車アプリでタクシーを頼み、ラビッターを開く。
「みんな楽しみだよねーっ。私も楽しみ過ぎ」
明日のライブ参戦するぞー!と京都タワーの写真を昼間に上げた投稿にたくさんのコメントがついているのを見て、は嬉しそうに微笑む。
「、お待たせ」
「お疲れ様ー!タクシーももうすぐ着くよ」
「ありがとう。今日はに色々任せっぱなしで悪いわね」
「何言ってるんですか。姉鷺さんは私以上に明日のために色々やってくれてるんですから。私のやっていることなど些細なことなのです」
「もー、良い子!!後でアイス買ってあげるわ!ダッツよダッツ!」
「わーいっ!ダッツ!」
なでなでなでっと何度も撫でられ、は嬉しそうに微笑む。
姉鷺にも懐きまくっている。にっこにこである。
「あ、タクシー来ました!」
「じゃあ、行こうか」
こくりと頷き、は龍之介と手を繋ぎ、一同外に出ればミニバン型のタクシーが到着していた。
「はい、皆さんどうぞ―。頭気を付けてくださーい」
TRIGGERを先に乗せて、姉鷺も載せようとすれば、あんたが先に乗りなさい、と乗車を促される。
「あんたね、女優なんだから私先に乗せようとしないの」
「すみません、仲居の性が…」
苦笑しながらタクシーに乗り込み龍之介の隣の席に座れば、よいしょ、とシートベルトを龍之介が装着する。
「ありがと」
「どう致しまして」
「えへへ。あ、この住所お願いします」
「畏まりました。出発いたします」
スマホで地図と住所を運転手に見せれば、車はゆっくりと走り出す。
「明日楽しみだなー」
「俺たちもすごく楽しみだよ」
「ラビッターでもファンのみんなが楽しみっていっぱいコメントしてくれてる。みんなのわくわくがいっぱい届いて、私までドキドキしてきちゃった」