君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第181章 181
「大丈夫なん?もともと体力おばけやったけど…」
「また言われた…体力おばけ…」
元々旅館でシャカリキに手伝っていたから体力に自信はあった。
更に龍之介の自宅トレーニングに付き合う事もあったし、ジムに通うようになったことで更に基礎体力はついた。
実際、精神的な疲れはあれど、体力的に疲れたことはあまりない。
が、おばけはないだろう、おばけは。と常々思っていた。
「ま、最近は自覚してるけども。私体力あんなって」
「せやろ?あ、ドラマも見てんで。曲も買った」
「え、ありがとー!」
「私、デビュー曲が一番好きやな」
「私も。一番思い入れある」
「あ、何食べるか決めよ」
友人と共にメニューを覗き込めば、ラビチャが鳴る。
「ん?天?」
[、グッズ買った?]
[買ったよー?]
[僕と楽のうちわ買った?]
[今回は買った!全種類かった!ぶんぶん振り回すからね!]
[ならいいけど。他のお客さんに迷惑だから振り回さないの]
[はぁい]
いつもは個人のグッズは龍之介の分しか買わないが、今回は大奮発してTRIGGER全員分購入である。
「なーにしよっかなー。スープセット…いいな」
「私もそれにしよ」
頷き注文を追えればまたも鳴るラビチャ。
「のスマホせわしないな」
「ホントにね…ん?」
今度は楽である。
[!晩飯何が良い?]
[みんなの食べたいもので良いよー?]
[割れてんだよ。俺が蕎麦で、天が洋食っつってさ]
[龍くんは?]
[が食いてぇもんがいいっつって、そんならに決めてもらおうぜって]
[みんなちゃんとリハーサルやってる?そうだなぁ…じゃあお店決めとくから、みんなリハ頑張って!って二人に伝えといて]
くすくす笑いながらスマホをしまえば、友人はを見て頷き呟く。
「東京行ってから、ええ顔するようになったなぁ」
「ん、そう?」
「そ。うちらとおる時はそんなんじゃなかったけどな?なんっか、陰ある顔してるときあったから」
心配しとったんやで
そう言われ、は苦笑する。
「明美も知ってるだろうけど、実家がさ、仲良くないから。別に今縁切ってるわけじゃないけど、距離が出来て比較的気持ちは楽になったかも」