君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第180章 180
くすくす笑いながら抱き上げる龍之介に抱き着き、は幸せそうに笑い唇を寄せる。
「天と楽、帰ってこないの?」
「うん、二人とも泊まってくるって。だから、いっぱいのこと愛せる」
「幸せ過ぎる」
していることはの部屋でも変わらないのだが、龍之介の部屋でこうして裸で抱き合うのは実に久しぶりである。
「明日、何時だっけ?」
「明日は学校だから、六時起き」
「学校…」
「…IDOLiSH7は朝から仕事」
龍之介の心を見透かしたようにはくすくす笑いながら抱き着く。
「龍くん」
「ん?」
「私の事好き?」
「好きだけじゃ言い表せないくらい、が好き」
「ふふ、ふふふ。愛してる」
何とも嬉しそうである。
この笑顔を見られるのは自分だけだと、そうでありたいと龍之介は常々思う。
「さて、お湯張り終わるまでどうしよう?」
「うーん…いっぱいちゅーしよ?」
「ん。いつも思うんだけど…」
「うん?」
「なんっでそんなに可愛いの?俺をどうしたいのかな、ちゃん?」
そういう龍之介の顔は、照れ臭いような欲情しているような、妖艶な表情であった。
そんな龍之介に、は同じように照れ臭い気持ちを押さえながら彼を見上げる。
「突然のちゃん付けダメ…なんかきゅってする」
「仕事の時はいつもそうでしょ?」
「だからプライベートの時はどきってしちゃうの-」
そう言いながらそっと抱き着いてくるを抱きしめれば、が僅かに顔を俯かせたのが分かった。
「?」
「妬かせる暇ないくらい、龍くんのこと愛してくっていったのに…妬かせることばっかして、ごめんね。龍くん、疲れちゃうよね」
ぽつりと、しかしはっきりと呟かれた言葉。
龍之介はそんなの言葉に微笑んでの頭を撫でた。
「ううん。は悪くない。すごく、愛されてるって実感してる。ただ俺が、が愛してくれる以上にを好きすぎて、勝手に妬いちゃってるんだ、俺こそ、ごめん。は俺を不安にさせないように気を付けてくれてるのに、すぐ妬いちゃって…こそ疲れちゃうよね」
「疲れないよ、全然。そんなに愛されて…幸せ。…もっと、愛したい」