君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第178章 178
「へへ、ありがとう、天」
「どういたしまして」
抱き着くを抱きしめ返し、天もまたの頭を撫でる。
ずりぃ、と楽が呟いたのを聞き、はくすくす笑いながら天から離れ、楽に突進するように抱き着いた。
「楽、ありがとーっ」
「おふ…!おう、どういたしまして」
ぎゅう、と抱き締められにこりと微笑めば、はまたそっと楽から離れ、龍之介の元へ戻って抱き着いた。
「龍くん、良かったね。おっきいホールで、みんなと会えるよ」
「うん。すごく嬉しい。が来てくれるのが、更にうれしい」
にこりと微笑み、龍之介はを抱きしめて頭に口付ける。
「愛してる」
「ん、私も愛してる。これから忙しくなるね。体調崩さない様に、早寝早起きしっかりご飯!」
そんなの言葉に、そういえば食事の最中だったことを思いだし一同席に着く。
四人で頂きます。と再度手を合わせて食べ始めたのであった。
「壮五さーん!環ー!」
食事の片づけをし、万理と共に訪れたスタジオ。
本日はIDOLiSH7との仕事である。
は楽屋へ向かう道でMEZZOの二人を見つけ駆け寄る。
「ちゃん」
「っちー!」
「おはようございまーす!壮五さん、ラジオ聞きました」
「え、あ…ありがとう」
「こちらこそ、SECRET NIGHT流してくれてありがとうございました。それに…今日TRIGGERから聞きました。まだ口頭だけど、FSCホール借りれそうだって」
「うん…なんでかは分からないけど…取り敢えず貸してくれるって」
こくりと頷く壮五は、少しばかりすっきりとした顔をしている。
「私、何も出来なくてごめんなさい」
「そんな、気にしなくていいんだよ、ちゃん…。僕は…十さんの言う通りわかり合える部分が少しはあるんじゃないかって…思ったから。むしろ僕こそ十さんにお礼言いたいくらいだよ」
実家に、足を踏み入れるきっかけをくれたから。
そういう壮五に、は微笑む。
「龍くんに直接いったげてください。多分、めっちゃ喜びます」
頷くに、ありがとう。と壮五も微笑み、今夜ホールの使用許可証と借用書を持っていくという。