• テキストサイズ

君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第178章 178




「そうなんですね!私は仕事で多分同席できませんけど、よろしくお願いします」
「うん、ありがとう。よろしくね」

楽屋の前にたどり着けば、それまで静かにしていた環がの前に立ちまじまじと彼女を見る。

「環?」
「はぁ…かんわい」
「あ、ありがと…?」
「っち、今日まだ仕事あるん?」
「うん。この後はドラマのナレ撮りと、雑誌の撮影かな」
「はー、大変だな」
「今日は少ない方。出もゆっくりだったし、割とまったりスケジュール」

ニコリと微笑むに、それでも一度は心配そうに首を傾げれば環はこくりと頷く。

「さて、着替えてくるね」
「おう、また後でなー」

軽く手を振り、楽屋へと入ればすぐに着替え入る。

「ちゃん、電話鳴ってるよー」
「母からなんで良いでーす。あとでかけ直します」

スマホが鳴っているのをスタイリストから知らされ、画面を見れば先日ブロックをやっと解除した母の番号。
通じるのが分かるや否や、かかってくる頻度がかなり高くなった。
最初はきちんと出ていたが、最近は掛け直すことも稀である。
どうしても連絡が必要な時は、姉からメッセージが届くので問題はない。

「よし、今日も可愛い」
「ありがとうございますっ」
「でも、バラエティ出るの珍しいよね」
「Friendsdayに向けての番宣兼ねてますから」
「なるほど」

納得と言ったように頷くスタイリストに見送られ、楽屋を出てスタジオへと向かう。
鼻歌混じりにスタジオへ入れば、先に準備を終えたIDOLiSH7のメンバーたち。

「ちゃーん!」
「みんなー!今日はよろしくお願いします!」
「こちらこそ、よろしくな」

軽く挨拶を交わせば、深呼吸。

「そんなきんちょーすんなって!」
「うぅ…トーク系慣れてないんだよー!ヘマしたらごめん!」
「大丈夫ですよ。フォロー位します」
「ありがとう、環、一織。頼りにしてるね」

嬉しそうに微笑み頷くに、環と一織もまた微笑む。

「、電話凄い…」
「母ですか?」
「うん。鬼電」
「じゃあ、電源切っておいてください」
「いいの?十くんからとか…」
「龍くんには伝えてあります」

にこりと微笑み頷くに苦笑しながら、万理は了解、とスマホの電源を切るのであった。

/ 1123ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp