君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第176章 176
デコルテから長袖まではレースのみで覆われ、の白い肌によく映えていた。
「綺麗…」
「マジでどっかのプリンセスじゃねぇか」
「……っ」
龍之介の反応がない、と天と楽が視線を向け、そしてその目を見開く。
「号泣してる…」
「ほっぺ真っ赤で号泣してる…」
「…龍くん」
「…っ、綺麗…可愛い…世界一綺麗…」
「ふふ、ありがとう」
くすくす笑いながらスタッフに軽く声をかけ、はゆっくりと龍之介の元へ歩み、その前に立つ。
「…」
「なぁに、龍くん」
「今すぐ結婚したい」
「ふ、ふふふ…そうだね。したいね。…可愛い?」
「可愛いどころじゃないよ…どうしよう、お姫様みたい…すごく、すごく綺麗…こんな可愛い子の隣立って良いのかな」
口元を手で覆いながら呟く龍之介にくすくす笑い、はスタッフから手荷物を預かりハンカチを取り出す。
龍之介の目元をそっと拭い、そのまま頬を撫でた。
「龍くんの為に着たんだよ。ずっと隣に立って私と一緒に歩いてくれる龍くんの為に。だから、ちゃんと傍に居て」
「うん…うう、可愛い…泣きそう…」
もう泣いてるじゃん。とツッコミを受けてくすくす笑いながら龍之介はそっとを抱き寄せる。
「可愛い…本当に、自慢の彼女だよ」
「ありがと。まさかこんなに喜んでもらえるなんて思わなかったけど…着てみて良かった」
にこりと微笑み龍之介を見上げれば、横からパシャリパシャリとシャッター音。
しまいには、シャシャシャシャと連続でシャッターが切られた。
そちらに視線を向ければ、スマホを向ける天と楽。
楽に至っては、龍之介のスマホまで持って二台で撮っていた。
「、凄く似合う」
「ありがと、天」
「やっぱ可愛いな。」
「楽もありがと」
照れ臭そうに頷きながらは龍之介の隣に立ってその腕に軽く自らの腕を絡ませる。
「俺が私服だから、締まらないんじゃない?」
「そんな事ないよ。だって龍くんはいつもかっこいいんだもん」
「はは、ありがとう。」
「ん?」
「本当に綺麗。早く、また着せてあげられるように俺頑張るから」
「龍くん…うんっ、ありがとう。私も、龍くんの傍でずっと支えるから。一緒に頑張ろうね」