• テキストサイズ

君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第175章 175




こくりと頷きながらは辺りを見回す。
水族館と同じ目をしている…と、龍之介は再度手を繋ぎ直した。

「はしゃいでんな。招待客の子供みてぇ」
「可愛いね」
「いつも思うんだけど、私がはしゃぐと何歳に見えてるの?三人とも」
「「「五歳」」」
「…幼女」

三人の答えにがっくり項垂れていれば、スタッフに声を掛けられる。

「お待ちしておりました、様」
「こんばんは。よろしくお願いいたします」
「ご予約いただき大変申し訳ないのですが、本日夕食の方もキャンセルが出てしまい、予定しておりましたビュッフェが開催できなくなってしまいまして…」
「あらま」

たちを含め、三組しかいないのだそうだ。
それでビュッフェは確かに勿体ない。

「宜しければ、フレンチのフルコースをビュッフェと同じ価格で提供させて頂ければ、と思うのですがいかがでしょうか?」
「フルコースの方がお高い…のでは…」
「ご迷惑をおかけしてしまいましたので、サービスとさせて頂きます」

そんなスタッフの言葉に、は龍之介を見上げ、天と楽に視線を向ける。

「良い?」
「もちろん」
「寧ろ、有難いんじゃないか?」
「良いと思うよ。お願いしよう」

皆の返答を聞き、はお願いします、とスタッフに告げる。

「畏まりました。お席へご案内いたします。宜しければ、ウェディングドレスの試着、撮影会も行っておりますので、是非」
「ありがとうございます」
「、着てみる?」
「…着たら、龍くん嬉しい?」
「すごく」
「じゃあ…時間あった、ら…」

こくりと頷くに、龍之介は嬉しそうに微笑みの肩を抱く。

「こちらのお席で宜しいでしょうか?」
「わぁ、素敵。ありがとうございます」

四人掛けのガーデンに面した席。
眺めがとてもいい。

「お飲み物は如何いたしましょう?」
「俺は運転だから、炭酸水貰おうかな」
「私も同じの。楽はお酒大丈夫だから、気にせず飲んでね」
「サンキュ」
「僕も炭酸水貰おうかな」

飲み物を頼み、辺りを見回す。

「バンケットってやるかな。宴会場」
「の実家はこういうのやってないの?」
「うーん、顔合わせとか結納で使う事はあるけど、そういう設備はないかな」

/ 1123ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp