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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第2章 2




「むしろ嬉しかったなぁ…。思わず踊り出したくなっちゃうくらい、俺たちのライブを楽しんでくれたってことでしょ?」
「そう、そうなんです!!みんなも言ってました!このステップ凄い!とか、あんなフォーメーションやってみたいとか!私もダンスのレッスン受けてて、十さんのダンスが一番の憧れなんです!」

龍之介の言葉に思わず体ごと彼に向き、両手を握りながら熱弁してしまう。
そんな自分にハッと気づき、熱くなってしまったことに思わず照れてしまった。
コロコロとよく変わる表情のに、龍之介は見入ってしまう。
素直に、可愛いと思った。

「す、すみません!なんか、熱弁しちゃって…」
「俺のダンスに憧れてくれてるなんて嬉しいよ!ありがとう、さん!」

本当に彼はあのTRIGGERのセクシー担当でありエロエロビーストと呼ばれている十龍之介なのだろうか。
思わずそう疑ってしまう程の、少し照れくさそうな屈託のない笑顔。
けれど、テレビで見るどんな表情の彼より、今の彼の笑顔にはどうしようもなく惹かれてしまった。

「十さんみたいに、かっこよくてワイルドな中に繊細な感情を取り入れられたらいいなって…思ってて…よかったら今度、ダンスのコツ教えてください」
「俺でよければもちろん!…あれ?さん、海とか好き?」
「え?」
「あ、ごめん。スマホケース見ちゃって」

のスマホケースは、海の水面をモチーフにしたもの。
青のグラデーションが気に入っている。

「はい。海だけじゃなくて、水辺が好きなんですかね…。しんどーってなった時とか、海に行ったりしますよ。なんか波の音聞いてると、気持ちが落ち着いて元気になります」
「ちょっと分かるかも。俺も沖縄出身で、海の近くで育ったから何かあったら海に行ったりするよ。サーフィンもする」
「一緒ですね。サーフィンも興味あります!肌焼いたらいけないから、出来るかはわかんないですけど」
「そっか…日焼けは気を付けないとね、俺も撮影中は焼かないように気を付けなきゃ」

そんな他愛のない話をしていれば、出演者もスタッフも揃ったようである。
プロデューサーの声掛けで、顔合わせが始まった。



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