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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第169章 169




それが強がりか本心かは分からないが、ZOOLもまた楽屋へと向かう。

「ひりついてたねぇ」
「環の前でいすみんがバラしちゃうからもぉ~~」

着替えながらがっくり項垂れるに、背筋伸ばす!とスタイリストが姿勢を正す。
すみませんっ!とまっすぐ立ち直せば、よろしいと頷かれた。

「ちゃんが仕事で泣いたの初めて見たよ、あの時。御堂さんカッコいいじゃん」
「顔と性格が伴ってない人は嫌いです。イケメンならば性格もイケメンであれ」
「顔が良いのは認めてるんだ」
「パフォーマーとは言え、アイドルとしてデビューできてますからね」

私の好みではないけれど。
そう付け足しながらは衣装を着こみ、アクセサリーを付けていく。
黒基調のふわりとしたミニスカートドレスに、金色とTRIGGERのメンバーカラーを思わせる三色のリボン。

「一生この衣装着てたい…TRIGGERラブ…BIGLOVE…」
「ほんっと好きだねぇ、TRIGGER」
「愛してますね」

こくこくと頷きながらメイクを施され、準備は万端である。

「うえーん、ヒール高いよぉ…」

最後に靴を履けば、そのヒールの高さに項垂れる。
だいぶ慣れては来たのだが、ヒールでのダンスは毎度ヒヤヒヤする。

「低いのに変える?」
「いえ…これも慣れなきゃなんで大丈夫です。今日ブーツだから多少安定してると思いますし」

スタイリストの言葉に軽く首を振り、軽くステップを踏む。

「おお、良い感じ。三田さんのサイズチョイスいっつも完璧!」
「良かった。よし!着替え完了!完璧!」
「いつも可愛くしてくれてありがとうございます!万理さん、隣行ってきていいですか?」
「うん、行っておいで」
「いってきまーす!」

にぱりと微笑み楽屋を出ていくを、万理は頷き見送る。

「ちゃん、ほんっと可愛いよね」
「可愛いですね。なんだろう、容姿はもちろん超可愛いんですけど、性格って言うか…中身もほんっと良い子だし、かぁわいいんですよねぇ」

スタイリストとメイクのその言葉に、万理もまたこくこく頷く。

「大神さんも惚れ込んでいるご様子」
「俺はあくまでも女優としてのに惚れ込んでるだけですけどね」
「ほーんとにー?」
「ホントです」

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