君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第161章 161
「っ可愛すぎ…」
「んっ…」
その瞳に、愛らしい表情に、龍之介は運転席から身を乗り出して、の顎を掴み口付ける。
「あ、ん…っ、りゅう…く…」
もまた運転席側へ身を乗り出し、ゆっくりと腕が首に回る。
しっかりと抱き合えば、龍之介はの後頭部に手を添え、更に唇を貪るように口付ける。
「ぷはっ…龍くん…っん」
「は…っ、可愛い……」
「っん…耳、やぁ…」
「ここ、着けたい」
「みゃっ」
耳の後ろを舐め吸われ、子猫のような声を上げる。
ひくりと身体を震わせ、龍之介を見上げる。
「着いた、の?こんなとこ…」
「うん。白いから、綺麗に着いてるよ」
「へへ、嬉しい」
紅い花が咲いているであろう位置をそっと撫でれば、にこりと微笑み、は龍之介に軽く口付ける。
「元気出た。ありがとう、龍くん」
「どういたしまして。さ、帰ろっか」
「うん」
「あ、久しぶりに甘いコーヒーでも買おっか」
「いいの?やったぁ」
にぱりと微笑むに頷き、龍之介はの頭をそっと撫でる。
「明日はレッスン?」
「うん。午前ダンスレッスンみっちりと、午後にボイトレ。間にFriends dayについてのインタビューがRe:valeさんと合同で。…Friends day、私頑張るから。今度は私のここに、TRIGGER三人連れてステージ立つからね」
「うん、俺たちも見守ってるからね」
何があるか分からない。
ツクモ妨害がある可能性だってある。
けれど、視聴者を楽しませるために、全力でやり切るだけだ。
にこりと微笑み頷けば、丁度コーヒーショップにつく。
「さて、何が良い?」
「んー…お気に入りはあるけど、やっぱ新作試したくなっちゃうよね」
「そうだね。じゃあ、これ?」
「うん!」
ドライブスルーは少し混みあっている。
ゆっくりと車を進めていき、その間にはカードを準備。
注文し、レーンを進めれば店員は二人に気付く。
「あ…」
「こんばんは」
「い、いらっしゃいませ!ご注文の品直ぐご用意できますので少々お待ちください」
「お願いします」
少し待てば、商品が手渡される。
「はい、」
「ありがとー」
「あの!」
店員の声に、も軽く窓口を覗き込む。