君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第161章 161
「TRIGGERも、ちゃんも、応援してます!」
「…うん、ありがとうございます」
「これからも頑張ります!」
微笑み、は軽く身を乗り出し、ファンだという店員と握手する。
「一緒に、TRIGGER応援しましょうね!」
「は、はい!ありがとうございます!」
「あ、じゃあ俺も」
「へ…あ、ありがとうございます!手、洗えません…!」
「飲食業さんだから、洗っちゃってください。また握手しに来ます」
にこりと微笑むに惚ける店員に、は再度微笑み頷く。
「あ、あと詰まっちゃうから、そろそろ行こうか」
「はーい。お仕事頑張ってくださいね!」
「あ、ありがとうございました!またお待ちしてます!」
感激しきりの店員に見送られ、二人は一度顔を見合わせる。
「まだ、ファンだって言ってくれる子がいる…嬉しいね」
「ファンって、簡単にやめられないんだよ。好きだから、辛くて離れちゃう子もいるかもしれないけど、きっと、また好きになってくれる。それだけの魅力がTRIGGERにはたっくさんあるんだから」
そう言って微笑むの頭をそっと撫で、龍之介は頷く。
「ありがとう。嬉しいよ」
「うん、明日もまた頑張ろうね!」
微笑み合い、二人は何とも嬉しそうにマンションへと戻っていくのであった。