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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第157章 157




天の問いかけには軽く首を傾げる。

「そうだなぁ…シンプルなのが良いかなぁ。でもベッドは乗った時にギシィって言わないのが良いなー」

呟きながら、取り敢えず目についたベッドに寝転ぶ。

「うーん…やっぱ体のこと考えるとマットレスは奮発すべきかなぁ…。龍くんのベッドで寝慣れた身としては」
「龍は、にはこんな部屋で過ごして欲しいとかはないの?」
「俺は…さえいればどんな部屋でも可愛いになるから」
「べた惚れ過ぎだろ」
「盲目的過ぎ」

総ツッコミである。
一方はマットレスは別で買う事に決めたらしく、軽く乗って音がしないベッドを模索中。

「お、良い感じ…高さは…マットレス含めてもいい感じ。値段も見た目もシンプル。これ第一候補!」
「何で高さ測ってるの?」
「龍くんのベッドの高さと一緒にしたいんだ。また一緒に住むときにくっ付けようと思って」
「めちゃくちゃ広いベッドだな」
「フレーム黒で良いの?」
「うん、壁が白いから、家具はグレーか黒で統一しようかなーって思って」
「うん、らしいチョイスだと思うよ」

どこぞのプリンセスと言われても納得してしまいそうな容貌をしていながら、の好みはシンプル、もしくはシック。
割かし大人っぽい色合いを好んでチョイスする傾向にあった。
更にTRIGGERグッズ以外のものをあまり置きたがらない、俄かミニマリストでもある。

「龍の部屋も割と落ち着いた色合いだもんね」
「そう。めっちゃ居心地良いの。そだ、龍くん、隣の部屋住み始めたら、一週間くらい泊まってほしいの」
「ん?それは勿論いいけど…どうして?」
「龍くんの匂いがないと一人で寝れない。いくらインテリアが好みでも無理。寂しくて死んじゃう」

そんなの言葉に、龍之介は思わず抱きしめそうになるのを何とか堪える。

「堪えてる」
「すっごく耐えてる」
「頑張ってんな、龍」

に今にも伸ばしそうな腕を反対の腕でつかみ、を見る。
もはや発作である。

「可愛い…可愛すぎる…可愛い…」
「龍くん、後でいっぱいちゅーするから、今は我慢だよ…?」

それは逆効果ないのだろうか、と天と楽はを見る。

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