君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第157章 157
そしてやって来ました郊外の大型家具店。
生活雑貨や生活用品も売っているため、ある程度はここで済むだろうと言うの見立てである。
「ベッドは大きくないとなぁ…ダブルかな」
「龍基準かよ」
「そりゃあ…ねぇ?」
「ねぇ」
楽の言葉に顔を見合わせながら微笑み合う二人は何とも楽しそうである。
新婚か。
「さて、今日は何買うの?」
「えーと、ベッドとカウンターチェアと、ローテーブルとローソファか座椅子と、ラグかな。テレビボードは悩み中」
「うん。いいもの見つけられるといいね」
こくりと頷けば、は視線を感じて辺りを見回す。
それぞれ変装はしているが、溢れ出るオーラは簡単に隠しきれないようである。
「まさか…ちゃん…と、TRIGGER?」
「だ…、めっちゃ可愛い…」
「TRIGGER、本当に三人で活動してるんだ…嬉しい」
「……みんなでいれば報道になりにくいって言ってたけどさ、みんなでいると余計目立ってない?」
ひそひそと話される声が聞こえてきたのか、は苦笑しながら天と楽を見上げる。
「正直、まだ目立つことに安心している」
「何言ってんの?目立たないわけないよ」
TRIGGERのカッコ良さは、みんな知ってるんだから。
そう言いながら、は龍之介の腕に抱き着き微笑む。
「ね?」
「ありがとう、」
「龍くんのカッコ良さを一番知ってるのは私だけどね?」
「はは、カッコ良いかはわかんないけど、それは確かに」
くすくす笑いながらの頭を撫で、そのまま指を滑らせ頬を撫でる。
「の可愛さを一番知ってるのは俺?」
「当然。龍くんだけが知っててくれれば良い」
「世界中が知ってると思うけど」
「まだ世界進出しておりません」
「じゃあ日本中」
「可愛いかなぁ…」
「「「可愛い」」」
こくりと三人に揃って頷かれ、はきょとんとした後、ありがとう、と照れ臭そうに微笑む。
ほら、可愛いじゃん。
そんな事を目の前の三人が思っていることなど、露ほども知らず、は微笑みながら辺りを見回す。
「ベッドコーナー発見!」
「はどんな部屋にしたいの?」