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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第152章 152




「話がそれちゃったね。くんのその婚約指輪と、二人が同じ場所につけている指輪で、二人の関係性が再燃してるんだ」

が婚約指輪を左手につけたことにより、ペアリングはお互いの右手中指に場所を変えた。
その指輪がペアリングであることがファン達に特定され、まさか二人は付き合っているのか?とその話題がSNSの中でもちきりなのだそうだ。

「記者が押しかけてくる可能性を考慮して、セキュリティの強い場所をピックアップしたよ」

「家賃が怖い…」
「半分は援助するから、安心していいよ。援助できる範囲での候補になってるから」

万理の言葉に、有難いです、と頷く。
ギャラも上がって来てはいるが、家賃で貯金を削るようになることはなるべく避けたい。
そんなことを思いながら、ぱらぱらと新居候補を見ていけば、見慣れた住所が目に入る。

「…あれ、ここ龍くんと一緒のマンション…」
「ん?ほんとだ…。隣じゃない?この部屋…」
「え!?…ここにします!!!」

即決である。
もうちょっと精査しなさい、と万理に苦笑されるが、の頑固が発動してしまう。

「このマンションのセキュリティは実証済みですし」
「3LDKじゃなくて、ロフトだから俺の部屋より家賃安いんだね。同じフロアでこんなに家賃変わるんだ…」
「ここが良いここが良いここが良いー!!」

わがままも発動してしまったこのを止められるのは現在龍之介しかいない。
けれど、の我儘を最大限受け入れて味方して叶えてしまう器を持っているのも、龍之介である。

「…万理さぁん…」
「……社長、ここが良いそうです」
「万理くんもくんに弱いなぁ…確かにセキュリティ面で安心なのは折り紙付きだね。隣なら引越しも業者を少数手配するだけで済むけど…」

万理に強請り、やはりには甘くなってしまう万理に、小鳥遊は苦笑しながら物件を見る。
現在、は龍之介と家賃を折半している。
ロフトがあれど1LDKの為、家賃は現在より安くなるだろう。が払えない金額ではないと、小鳥遊も判断した。

「万理くん、内見予約しておいてもらえる?」
「はい、了解です」
「くん、万が一の為にもう二件くらい候補出しておいてね」
「はい!」

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