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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第152章 152




その後、しっかり精査した二件の物件を決め、と龍之介はファイルを閉じる。
そのついでではないが、スマホを開いてラビチャを開いた。

「…っと、おー、なるほど」
「、十龍之介と再燃か…。音楽祭でラブラブ指輪披露」
「披露はしてない、披露は」

くすくす笑いながらスクロールしていけば、二人の指輪のアップが切り取られた写真。

「婚約指輪の値段もバレてるぅ」
「めちゃくちゃ高い指輪だよね、それ…」
「値段じゃないのは分かってるんですけど、はおれにとって最高の女性なので…」
「この倍の選ぼうとしてたから、慌てて止めましたよ…」

苦笑しながら呟けば、万理も苦笑である。

「でも指輪の値段から、衣装の一部なんじゃって見方も出てるね」
「ペアリングは本物で、婚約指輪は衣装って思ってるんだね」
「衣装も白かったし、二曲目はラブソングだからね。そういえば、最初の予定一曲だったよね?」
「うん。思ったより進行が早くて、時間が早まりそうだったから、曲増やして良いなら繋ぎますってスタッフさんに言ったの。TRIGGERまでの時間を少しでも余裕持たせたくて」
「…そうだったんだ。ありがとう」
「どういたしまして。大きな舞台で、龍くんの振り付けを踊れてよかった。TRIGGERに何とかつなげられて良かった」

にこりと微笑むの肩を抱き寄せて、頭を撫でる。

「三件とも内見予約取れたよ。のオフに合わせて、明後日の朝10時から」
「了解です。空けておきます!」
「俺も行く?」
「明後日は…龍くんたち会議でしょ?」
「俺がついていくから安心して、十くん」

万理の言葉に、よろしくお願いします、と頭を下げ、龍之介は頷く。

「いい部屋だといいね」
「うん。しっかり見てくるね」

こくりと頷き、明日はの出が早いとのことで、二人は挨拶をしてから小鳥遊事務所を辞したのであった。


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