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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第151章 151




小鳥遊事務所のスタッフは有能だということは解っているが、だからと言って余り急かしたくない。
そんなの言葉に頷き、二人で着替えの為に寝室に向かう。

「そっかぁ…ここで寝れる日もあと少しになるかもなのかぁ…」
「そうなるんだ…それは少し寂しいね」

呟くに、龍之介も小さく頷く。

「近くに住めるといいけど…」
「どこに住むことになっても、今度は俺がの部屋に行って泊まることが多くなるかな」
「そうかも。天と楽がいるこの部屋でいちゃいちゃはしにくいもんね」

くすくす笑いながら、は龍之介を見上げる。

「寂しくなったら、こっそり泊まりに来るね」
「寂しくなったらいつでも呼んで。に呼ばれたら何時でも行くから」

が大層な寂しがりやな事はよくわかっている。
今は平気そうな顔をしてはいるが、寂しがっているであろうことは龍之介に抱き着くところからバレバレである。

「着替える?」
「うん。…脱がしてー」

ほら、甘えた。
くすくす笑いながら龍之介はのワンピースのボタンを外し、そのままそっと口付ける。

「甘えん坊な、大好きだよ」
「甘やかしてくれる龍くん、大好きだよ」
「ありがとう、ほら、ばんざい」
「ばんざーい」

両手を上げるの動きに合わせてワンピースを脱がせば、インナー姿の。

「……」
「?龍くん?」
「なんか…胸大きくなった?」
「へ?自覚は無いけど…わぁ?!」
「…なんか…ちょっと…」
「ちょ、も…こら…んっ」

龍之介の手が胸に伸び、大きさを確かめるようにやんわりと触れられる。
それすらも反応してしまうに、少しムラっとしてしまった龍之介。
落ち着け、今から出かけなければならないのだ。
なのに、何で触っちゃったかな、俺。

そんなことを思いながらも、に口付ける。

「ん…んぅ…は、ぁ…龍く…あと、で…」
「分かってる…でも、好きすぎて…」
「それ言われる、と…ん…」

引くりと身体を震わせ、龍之介を見上げれば、は軽く背伸びし龍之介に口付ける。

「龍くん…もっとしたいけど、お着替えしよ?」
「ん、そうだね。着替えよう、風邪引いたら大変だ」

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