君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第150章 150
「ひとりで新曲歌っちゃってごめんね…。次は、三人で歌おうね」
「…当たり前だ。ひとりでステージに立たせてごめんな。ありがとう龍」
「迷惑をかけてごめん。僕らの分も務めを果たしてくれてありがとう。君の仲間でいられることを誇りに思うよ」
「…うん、ありがとう…」
龍之介が安心したように頷き、涙を溜めれば、泣くなよ、とツッコまれ、そのまま三人がを見る。
「、心配かけてごめんな」
「龍のこと、支えてくれてありがとう。君がいてくれてよかった」
「うぅ…っ…二人も…無事でよか…った…」
怖かった。
そう言ってぼろぼろと泣き出すを龍之介が抱き締め、楽と天が頭や背中を撫でる。
龍之介が無事だったとわかっていたとはいえ、天と楽のことも大好きで仕方ないが、二人の不在でどれだけ心を痛め、どれだけ不安だったのかを図り知ることは出来ない。
けれど、そんな精神状態の中であれだけのパフォーマンスをした上に、TRIGGERのファンへもエールを送った。
今回の龍之介のステージに関しては、は陰の功労者の一人である。
「ご褒美に何でもしてあげる。何が良い?」
「お、遠慮せず何でも言えよ。何でも叶えてやる」
「うん、の為なら何でもするよ」
あっまあまだなおい。
と、何気にずっと同室にいたIDOLiSH7のメンバーは心中ツッコミ。
はそんな三人を見上げ、またうりゅうりゅと涙を溜めながら口を開いた。
「三人みんなで…っひっく、わたしのこと、ぎゅってして…」
かーーわーーーいーーー!!!
一同、涙でぐじゅぐじゅのを尻目に顔を覆い大悶絶。
「犯罪級の可愛さ…!」
「あれは…ダメだ…可愛すぎだって…」
「十さん…あれずっと聞いてんのか…」
「リュウ兄貴もがっくんもてんてんもずりぃ…」
「ちゃん…すごい…TRIGGERをあんなに虜に…見習いたい…」
「Oh…の愛らしさはとどまることを知りませんね…」
「天にぃがちゃん好きになったの凄いわかる…」
「お前…どれだけ俺らはまり込ませる気だ?可愛い奴」
「そんなに可愛い事言わないで、」
「…可愛すぎて大変。愛してるよ」