君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第150章 150
ぎゅうぅーっ、と三人でを抱きしめるその姿はもういっそ神々しさすら感じる。
ほんの少しの息苦しさと、それを上回る安心感。
はようやく涙を止めて、それはそれは嬉しそうに微笑んだ。
「楽も、天も、大好き!龍くん大好きっ!」
「僕も大好き」
「俺も大好き」
「俺も大好き。愛してる」
頭をこれでもかと撫で繰り回され、は声を上げて嬉しそうに笑う。
「あー!はエンディングも出なきゃなのに何髪ぐしゃぐしゃにしてんのよあんた達!」
何だって?!
遅れて楽屋へやって来た姉鷺がのその姿に絶叫である。
「え?!ご、ごめん!」
「私、メイクさん呼んできます!」
「紡ちゃん、ごめーーんっ!!」
数十秒でヘアメイクも駆け込んできて、TRIGGER三人平謝り。
「もー。このわんこはみんなに可愛がられて…しょうがないんだからぁ」
「ごめんなしゃい…」
「あのTRIGGER謝らせるなんて…」
「流石TRIGGERのお姫様ですね」
「妹分じゃないの?」
「最近色々言われてますよ」
「はい、OK」
「ありがとうございます!」
元通りになったに、ヘアメイクは満足げに頷く。
最後TRIGGER三人で謝れば、ヘアメイクはまた何かあったら呼んでねー、と楽屋を出て行った。
「可愛い…」
「撫でない!!!」
完成系のに近づきまた撫でようとした龍之介に、姉鷺の一喝。
「さん!そろそろお願いしま…勢ぞろいですね」
「「「「「お姫様ですから」」」」」
そんな一同の言葉に、苦笑するであった。
『みーんなー!応援ありがとうございました!TRIGGERへの応援も最高だったよー!ばいばーい!』
「…生だからってTRIGGER連呼だな」
「ここぞとばかりにね」
「に何も影響ないといいけど…」
エンディングでTRIGGERファンへの感謝を述べるに、はらはらしながらも、嬉しそうに顔を見合わせる三人であった。