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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第146章 146




「薔薇って、本数や色によって花言葉が変わるんだって。99本は永遠の愛、1本の薔薇はあなたしかいない、青い薔薇は神の祝福」
「龍くん…最高にロマンチックだよ…感激だよ…好き」
「似合わないかなって思ったけど、でも最初で最後のプロポーズだから目いっぱいかっこつけようって思って」

そう言って照れ臭そうに笑う龍之介はカッコ良くて、すごく可愛い。
そんなことを思いながらは龍之介を見上げる。
やっぱり、かっこいい。

「薔薇がこんなに似合う男の人見たことないよ。カッコつけなくてもかっこいい。私にとって、龍くんは世界で一番カッコ良くて素敵な人なんだから」

嬉しそうに笑って、薔薇の香りを嗅ぐに、龍之介もまた頷いて微笑む。

「も薔薇が凄く似合う。綺麗だよ」
「…照れる…ありがとう、私、すごく幸せ」
「これからもっと、幸せって思えるように俺、頑張るよ」
「私も頑張る。龍くんを世界一幸せな旦那様にできる、すてきな奥さんになる」

幸せそうに微笑むの、なんと美しい事か。
の頬を両手で包み、そのまま口付ける。

「ほっぺ、冷たい。冷えちゃったね、車戻ろうか」
「ん。…ね、龍くん」
「ん?」
「あとちょっとだけ。ぎゅってして、海見たいな」

何だろうね、その可愛いおねだりは。
くすくす笑いながらをそっと抱きしめて海を眺める。

「いつ籍入れる?」
「私が20歳になってから」
「え?!」
「…ふふ、冗談だよ。龍くんのご両親と私の家と、八乙女社長とうちの社長と話し合ってから、決めないとね」

両家の許しだけでなく、両事務所の許しも必要である。
は未成年。
更にはまだ高校生だ。
仕事も今が売り時なだけに、簡単に直ぐ入籍していいとは誰も言わないだろう。
更に、現在のTRIGGERの状況を考えると、この騒ぎが落ち着くまで色恋方面の話題は避けるのがベターである。

「挨拶だけはしておいて、入籍はゆっくりって考えた方が良いかな」
「そうだね。ちょっと婚約期間が長くなりそうだけど…。その分、楽しめることもきっと沢山だよ」
「うん、そうだね。俺たちもこれからどうなるか分からないし、不安定な状態でを下さいとは言いにくいね」

こくりと頷き、龍之介はの頭に自らの頬を摺り寄せる。

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