• テキストサイズ

君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第146章 146




「龍くん、これからどうする?」
「そうだなぁ…まだと一緒にお出かけしてたいけど…明日早いもんね」
「何でドラマっていうのはやたらと朝焼けを撮りたがるんだろうね」

また、3時起きの4時出、5時に現場入りである。
まだ寒い季節でないのが救いだが、中々にきつい。
そもそもこのオフも、翌日に響くであろうの体調を考慮してのオフである。
事務所の思いやり故に、絶対に遅刻などあってはならない。

「日も暮れてきたし、そろそろ車戻ろっか」

風邪を引いたらそれこそ大変だ。
ならどれだけ体調が悪かろうと這いずってでも仕事に行くに決まっているのだから、それこそ体調を万全に保たねばならない。
完全にの性格をお見通しな龍之介に素直に頷き、は龍之介と腕を組み、車へと戻る。

「っはー、日が暮れてくるとやっぱ冷えるね」
「ちょっと暖房入れよっか」
「ありがとう」

にこりと微笑み、空調を調整する龍之介の頭をそっと撫でる。
龍之介がこちらを見れば、そっと口付ける。

「…」
「龍くん…」

微笑みながら再度口付ければ、間髪入れずにその口付けは深まる。

「は、ふ…ん…」
「ん……」
「ん…?」
「絶対、幸せにするから」
「もう充分幸せなのに…じゃあ、私も…今まで以上に幸せにしちゃう!」

そんな事を言いながらも照れ臭そうに微笑むの左手の薬指には、ダイヤモンドが美しくきらめいていた。

/ 1123ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp