君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第145章 145
「龍くんとの約束が11時半だから…後2時間てとこかぁ…掃除もしちゃってから準備しても間に合うかな」
普段から互いに軽く掃除はしているから簡単に済む。
そのまま家事をこなし、一通り完了させてから身支度へ。
「海…ちょっと冷えてきてるしなぁ…でもせっかくのデートだからスカート履きたい…うぅーーーん…」
等と悩みながら服装を決め、メイクをして時計を確認。
「ここからタクシーで20分くらいだし…よし、間に合う」
エントランスにタクシーを呼んで、いそいそと出かける。
相変わらず記者はいるが、やっとからは情報が得られないとわかってくれたらしく、乗っている車にまで押しかけてくることは減った。
渋滞に掴まることもなく、順調に待ち合わせ場所の近くへと下ろしてもらえば、すぐに車が横付けされた。
運転手が誰かは、覗き込まずともわかる。
「龍くん…早かったね!」
「うん、午前の予定がスムーズに行けたんだ。…今日もすごく可愛い」
が助手席に乗り込めば、そっと顎を掴まれ口付けられる。
「ごめん、見られたらが大変だ…ん…」
苦笑しながら離れようとすれば、首に腕が周り今度はから口付けられた。
「いいよ。私たちが真実だもん。見られて困る事なんてない」
「…愛してる」
「私も愛してる」
再び唇が重なれば、そっと頬を撫で運転席のシートに戻る。
「よし、じゃあ出発しよっか」
「うん、超楽しみ!」
嬉しそうに微笑むに、龍之介はドリンクホルダーからカップを持ち上げてに手渡す。
「いつものでよかった?」
「うん!今日まだコーヒー飲んでないから嬉しい!ありがとっ」
カップを受け取り嬉しそうに微笑むに龍之介もまた微笑み、車は高速に乗って目的地へ向かう。
「私も早く免許取りたいなー」
「が免許取れたら、この車運転していいよ」
「こんなカッコいい車に初心者マーク着けるの申し訳ないんだけど…」
そんな会話を交わしながら走っていれば、あっという間に目的地に到着した。
「お昼まだだよね。先に何か食べよっか」
「賛成ー!美味しい海鮮のお店探しといた!」
「さすが。ありがとう」