君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第145章 145
こんな俺が、良いのかなって思うんだ。
だけど、どうしても、君だけは離したくない。
だから、誓うよ。
「、明日ちょっと午前だけ出かけてきていい?」
とある日。
翌日に久しぶりにオフが重なった二人は、何をしよう?と計画を立てていた。
そこに何かを思い出したかのように龍之介が問いかける。
「うん、いいよ。じゃあ、私は家事片付けてるね」
「ありがとう。家事任せちゃってごめんね」
「いいの、仕事が忙しくなるほど、家事が気分転換になるから」
くすくす笑いながら、は龍之介を見上げる。
「じゃあ、午後どうする?」
「そうだなぁ…今この状態だと外に出辛いけど…この時期なら海、人少ないかな」
二人の共通点の一つ。
海を眺めることが好き。ここ数日のあまりの忙しさと報道に、二人とも少々お疲れである。
「少ないかも!龍くんが午前出かけるなら、どこかで待ち合わせする?」
「それいいね。丁度車で出かけようと思ってたし、待ち合わせしてそのまま海行こう」
翌日の予定が決まった所で、二人は風呂に入り、寝る準備を始める。
「何でパックはってても可愛いの?」
「だから、私のパック顔可愛いっていうの世界で龍くんだけだからー」
くすくす笑いながら二人並んでスキンケアを施し、ベッドへ向かえば、思う存分いちゃついてから眠りについたのであった。
出かけるとあれば、目覚めはさらにいい二人。
先に起きたが朝食づくりに取り掛かり、後から起きてきた龍之介がそんなにまとわりつく。
龍之介が先に起きた日は、立場が逆転する。
「今日朝ごはんなーに」
「おかゆと、卵焼きと、昨日の残りの煮物と、おろしポン酢」
「美味しそう」
の首筋に唇を寄せながら呟く龍之介のその言葉は、どちらについて言ったものなのだろうか。
朝食の準備を終え、いつも通り二人で並んで朝食を摂れば、午前に出かけたいという龍之介は服を着替えて出かける準備を終えた。
「じゃあ、ちょっと行ってくるね。また後で」
「うん、行ってらっしゃい!気を付けてね」
一足先に出かける龍之介に口付けてから見送り、は朝食の片付けと洗濯を進める。